UTCプロパティーズ/ロゴデザイン
UTCプロパティーズを、ユーテックグループの「第4の柱」として確立し、グループの未来を支える存在へと成長させるためのロゴデザインです。
ロゴを単なる識別のためのマークではなく、UTCプロパティーズが大切にする価値観や、社会における役割、これから目指す未来を可視化するシンボルとして設計しました。
デザインコンセプト
中心となるコンセプトは、
「新たな視点を持ち、価値を見出すことで、社会を輝かせる会社」
です。
UTCプロパティーズの事業は、単に土地や建物を扱うことだけではありません。人や企業が活動する場所をつくり、すでに存在する資産や環境の価値を見つけ、その可能性を引き出し、次の価値へとつなげていく仕事です。
建物を新しくつくることだけが価値創造ではなく、今あるものを別の角度から見つめ直すことで、それまで気づかれていなかった魅力や可能性を発見できる。人であれば、その人が持つ個性や強みを見つけて活かす。建物であれば、壊して建て替えるのではなく、既存の特徴をどのように活かせば新たな価値が生まれるかを考える。
このような「視点によって価値を生み出す」という姿勢を、ロゴ全体の核としました。
一つの形に複数の意味を持たせる
シンボルマークは、大きさや形の異なる複数の四角形を、中心から外側へ広がるように配置しています。
見る人や見る角度によって、「窓」「建物」「都市の地形図」「放射する光」など、さまざまな形に見えることが特徴です。一つの正解に限定せず、複数の意味や解釈を持たせることで、物事を多様な角度から捉えるUTCプロパティーズの姿勢を表現しました。
同じものでも、視点を変えることで違う価値が見えてくる。このマーク自体が、UTCプロパティーズの「新たな視点」を体現しています。
窓=人と個性
ロゴを構成する一つひとつの四角形は、建物に灯る「窓」を表しています。
窓の向こうには人の暮らしがあり、家族や企業、そこで働く人々の活動があります。窓の形や大きさがそれぞれ異なるように、人にも一人ひとり異なる個性や価値があります。
形の異なる窓が集まり、一つの建物やコミュニティをつくっている構成によって、UTCプロパティーズが掲げる「輝く個性」を表現しました。個性を均一化するのではなく、それぞれの違いを認め、活かし、つなぐことによって、より大きな価値が生まれていくという考え方を込めています。
建物と都市=街や社会への広がり
一つひとつの四角形は窓であると同時に、上空から見た建物のようにも見える形です。
建物の中には人や家族、会社といったコミュニティが存在します。建物と建物がつながることで街が生まれ、街と街がつながることで、さらに大きな社会が形成されていきます。
ロゴの中心から外側へと形が広がる構成は、
人 → 建物 → 街 → 社会
へと価値が波及していく様子を表しています。
UTCプロパティーズが生み出す価値が、一つの不動産や建物の中だけで完結するのではなく、人の活動や地域のつながりを通して、街や社会へと広がっていく。その連続性と発展性を、シンボルマークの広がりによって表現しました。
地形図=不動産事業
マーク全体は、都市を上空から見た地形図や区画図のようにも見えるよう設計しています。
大小の四角形が集積する構成は、土地や建物、道路によって形成される都市の姿を抽象化したものです。建物単体ではなく、土地や周辺環境、地域全体の関係性を捉えるUTCプロパティーズの事業領域を表しています。
地図には、現在の状態を記録するだけでなく、これから街がどのように変化し、発展していくのかを考えるための基盤という役割もあります。都市や不動産を扱いながら、その先にある人の暮らしや社会の未来を見つめる企業であることを示しています。
光=個性と未来
中心から放射状に広がるシルエットは、光が周囲へ広がっていく姿もイメージしています。
一つひとつの四角形は、一人ひとりが持つ個性や価値を象徴しています。それぞれの小さな光が集まることで、より大きな光となり、建物や街、社会、そして未来を照らしていく。
UTCプロパティーズが人の個性や、建物・土地が持つ可能性を見つけ、それらを輝かせる存在であることを表現しました。
形を完全な円に閉じず、外側へ広がる余白を残している点にも、これから生まれる新しい価値や、事業の発展性、未来へ向かう躍動感を込めています。
成長と価値の循環
UTCプロパティーズが目指しているのは、単発的に価値を生み出すことではなく、「成長と価値の循環」をつくることです。
人が育つことで新しい活動が生まれ、活動によって街が育ち、街の成長が企業や資産の価値を高める。そして、そこで生まれた価値が次の人や環境の成長につながっていく。
シンボルマークの中心から広がりながら、全体として一つのまとまりを形成する構造には、個々の価値が関係し合いながら循環し、より大きな価値へと成長していく姿を重ねています。


タイポグラフィ
日本語表記には、建築物のような安定感と、現代的な印象を併せ持つ「瓦ゴシック」を採用しています。
直線的でしっかりとした骨格によって、不動産事業に求められる信頼性や安定感、企業としての重厚感を表現。一方で、過度に硬くなりすぎない字形を選ぶことで、人や街に寄り添う企業としての柔軟さも持たせています。
英語表記には「Montserrat」を使用。明快で現代的なサンセリフ体によって、都市性や先進性、グローバルな拡張性を表現しています。
シンボルマークと文字の間には明確なアイソレーションを設定し、小さく使用する場合でも視認性や品位を保てるよう設計しています。横組み、縦に近いコンパクトな組み方、略称表記など、使用媒体に応じて展開できるロゴシステムとしました。
ブランドカラー「UTC Navy」
ブランドカラーには、信頼や安定を象徴する青を基調としながら、日本の伝統色である「藍色」を意識したUTC Navyを設定しています。
藍色は、染め重ねる回数や光の当たり方によって、多様な表情を見せる色です。同じ藍であっても濃さや重なりによって異なる価値が現れる性質を、「一つのものの中に、まだ発見されていない多くの可能性が存在する」というUTCプロパティーズの考え方と重ねました。
物事は、見方を変えることで新たな価値を持つ。関係性が変わることで意味が変わり、時間を積み重ねることで価値はより深くなる。藍色が染め重ねるほど深みを増すように、価値も発見され、育てられ、次の価値へと循環していきます。
UTC Navyは、ユーテックグループの色彩的なつながりを残しながらも、既存のグループカラーより明るく鮮やかに設定しています。
これはUTCプロパティーズが、グループの思想や信頼を受け継ぎながら、まだ完成された存在ではなく、これから変化し、成長し続ける会社であることを表しています。
色の数値は、印刷物やWeb、サインなどさまざまな媒体での再現性も考慮し、C100/M55/Y20/K20に設定。黒の比率を抑えることで、藍色らしい透明感と青の伸びを保ち、印刷条件によって黒く沈みすぎることを防いでいます。
重厚さだけに偏らず、タグラインである「躍動するマチ、輝く個性」にふさわしい、活気と未来への広がりを感じさせる色彩です。
デザインのまとめ
このロゴは、窓、人、建物、都市、地形図、光という複数の意味を、一つの抽象的なシンボルに集約したデザインです。
形を一つの意味に固定しないことで、見る人によって異なる発見が生まれます。その体験そのものが、UTCプロパティーズの「新たな視点を持ち、価値を見出す」という企業姿勢につながっています。
一人ひとりの個性を見つけ、建物や土地が持つ可能性を引き出し、それらを街や社会の価値へと育てていく。既存のものを否定するのではなく、今あるものに新しい光を当てることで、未来へつながる価値を生み出す。
UTCプロパティーズが、人、建物、街、社会をつなぎながら、成長と価値の循環を生み出す「ユーテックグループ第4の柱」となることを象徴したロゴデザインです。







